症例
帝王切開後に発症した産褥期卵巣静脈血栓性静脈炎の1例
和賀 望浩
1
,
後藤 衣美子
1
,
橋本 栄文
1
,
工藤 理永
1
,
宮原 周子
1
,
岩間 憲之
1
,
松本 大樹
1
,
我妻 理重
1
M. Waga
1
,
E. Goto
1
,
E. Hashimoto
1
,
R. Kudo
1
,
S. Miyahara
1
,
N. Iwama
1
,
H. Matsumoto
1
,
S. Wagatsuma
1
1大崎市民病院産婦人科
pp.1297-1300
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例は26歳。妊娠37週で帝王切開を施行し術後4日目に右下腹部痛が出現,炎症反応高値を認めた。抗菌薬加療を継続していたが改善せず当科紹介となった。各種検査所見から産褥期右卵巣静脈血栓性静脈炎の診断となりアピキサバン内服を開始した。術後1カ月の腹部MRIでは右卵巣静脈血栓は消失していた。卵巣静脈血栓性静脈炎は稀な疾患ではあるが,ほかの深部静脈血栓症と同様に肺梗塞を合併して致死的となる危険があり,若干の文献的考察を踏まえ報告する。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.