Japanese
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手術手技 外来小手術のコツ
尿道カルンクルの切除術
Excision of the Caruncles
豊嶋 穆
1
Atsushi Toyoshima
1
1帝京大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology,Teikyo University School of Medicine
pp.1057-1059
発行日 1979年11月20日
Published Date 1979/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202842
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尿所見が正常であるにもかかわらず,頻尿,排尿時痛を訴える30歳以上の女性患者全例の外陰部視診を実施してみると,そのほとんどにカルンクルを認めた。成書によると,閉経期以後に多くみられるとされているが,比較的若年層であつても注意しなければならないと考えている。帝京大学泌尿器科学教室外来手術室での症例も年々増加傾向にあり,若年者症例が含まれてきている。過去全例病理組織学的検査を実施しているが,すべて良性の尿道カルンクルの診断を得ている。
病理組織学的には,papilomotous type,telan-giectatic caruncle,そしてgranulomatous typeに分けられている。臨床上では,乳頭腫様にみられるが,ときに広基性を星するものもある。組織学的分類では,扁平上皮と移行上皮の2種類がみられる。
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