臨床経験
内視鏡手術用ループ式結紮器を用いた子宮筋腫分娩に対する治療
田邉 更衣子
1,2
,
佐藤 浩
1
,
安田 美樹
1
,
種田 健司
1
,
田口 奈緒
1
,
廣瀬 雅哉
1
S. Tanabe
1,2
,
H. Sato
1
,
M. Yasuda
1
,
K. Oida
1
,
N. Taguchi
1
,
M. Hirose
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
2神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科
pp.1063-1066
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000981
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子宮筋腫分娩は,子宮粘膜下筋腫が有茎性に発育し,外子宮口を越えて子宮外に脱出するものをいう。このような症例に対して,内視鏡手術用ループ式結紮器エンドループPDSⅡ®を用いた子宮筋腫摘出術を実施した。手術は,経腟的にループを筋腫にかけて結紮器の先端を子宮内腔へ進め,子宮内腔にある茎部を結紮して筋腫を切断し摘出した。2014~2018年の5年間に15症例に対して本治療法を実施し,全症例において合併症なく摘出に成功した。本治療法は子宮筋腫分娩に対して有効な治療法であると考えられた。
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