臨床経験
当院胎児診療外来を受診した330例の検討
今村 裕子
1
,
森下 紀
1
,
上林 翔太
1
,
中島 文香
1
,
安田 美樹
1
,
種田 健司
1
,
佐藤 浩
1
,
田口 奈緒
1
,
廣瀬 雅哉
1
Y. Imamura
1
,
H. Morishita
1
,
S. Kanbayashi
1
,
A. Nakashima
1
,
M. Yasuda
1
,
K. Oida
1
,
H. Sato
1
,
N. Taguchi
1
,
M. Hirose
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター産婦人科
pp.309-314
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000795
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2011年6月~2017年12月に当院胎児診療外来を受診した330例について受診時の妊娠週数,受診理由,胎児診断,分娩転機について検討した。242例が他院からの紹介患者であり,受診した妊娠週数は妊娠26週~33週が175例と,過半数であった。受診理由は胎児発育不全(FGR)の疑いが一番多く101例であり,次に心疾患の疑い34例,脳室拡大の疑いが29例であった。受診した330例中有意所見がないと判断された症例が124例あり,胎児診断がついた症例は206例であった。そのなかでFGRが一番多く61例であり,続いて心疾患が33例であった。分娩転機が判明した297例のなかで胎児診断と大きな相違があった症例はなかったが,妊娠管理について課題の残る胎児死亡の症例が2例あった。
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