臨床経験
Live cell imagingから垣間みるヒト1PNおよび3PN胚の染色体動態
森脇 瞳
1
,
見尾 保幸
1
H. Moriwaki
1
,
Y. Mio
1
1ミオ・ファティリティ・クリニック ファティリティリサーチセンター
pp.651-658
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000890
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生殖補助医療(ART)では,正常な染色体分配を経た胚を得ることが重要である。しかし,現在汎用される形態学的指標だけではその評価は困難であり,ライブセルイメージング技術を用いたヒト胚初期発育における染色体分配機構の詳細を解析することを試みた。まず,3PN胚の第一卵割過程における中心体および染色体動態を可視化することで,時空間的に解析するシステムを構築した。さらに,われわれは,前核径を指標として2倍体であるc-IVF由来1PN胚を非侵襲的に選別する可能性を新たに見出した。将来的にはヒト胚の細胞分裂に伴う染色体動態を非侵襲的に可視化し,解析する技術の開発が求められる。
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