今月の主題 更年期障害と甲状腺ホルモン
各論
更年期の疾患と甲状腺ホルモン
甲村 弘子
1
Hiroko KOMURA
1
1大阪樟蔭女子大学人間科学部
キーワード:
骨粗鬆症
,
うつ病
,
女性ホルモン
Keyword:
骨粗鬆症
,
うつ病
,
女性ホルモン
pp.847-854
発行日 2004年8月15日
Published Date 2004/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100545
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〔SUMMARY〕 甲状腺ホルモンは骨代謝を亢進させ,甲状腺機能が亢進すると続発性の骨粗鬆症が起こることが知られている.閉経後のエストロゲン低下状態では,甲状腺機能亢進症は骨量を著明に減少させ骨粗鬆症を誘発しやすいので注意が必要である.また甲状腺機能低下症ではうつ症状がみられ,更年期の退行期うつ病との鑑別が必要となる.バセドウ病での精神症状は更年期障害としての精神症状と紛らわしいことがある.バセドウ病には心身両面からのケアが必要である.
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