原著
更年期障害に対するホルモン療法とその効果
広井 正彦
1
,
川越 慎之助
1
,
千村 哲朗
1
,
青山 新吾
2
,
国井 兵太郎
3
,
舟山 達
4
Masahiko Hiroi
1
,
Shingo Aoyama
2
,
Hyotaro Kunii
3
,
Tooru Funayama
4
1山形大学医学部産科婦人科学教室
2上山市青山医院
3山形市国井病院
4米沢市舟山病院
pp.63-68
発行日 1978年1月10日
Published Date 1978/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205765
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性腺機能の衰退期にあたる更年期の婦人では,しばしば不定愁訴としての自律神経失調様の症状を有する例が多い。これは卵巣機能失調に起因するという考え方から,estrogen,androgenの単独,またestrogenとan—drogenの配合はその両者のもつ共通した作用面を同時的に期待し,反面治療上望ましくない作用を軽減するといわれ,薬物療法として応用されてきている。著者らはこうした更年期障害婦人に対して,estrogen,androgenおよび両者の配合剤を各々単独投与し,盲検法によりその効果と安全性について比較検討したので報告する。
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