特集 ご存じですか? 産婦人科領域で話題の薬物療法
9.女性アスリートに対するホルモン療法
-―内分泌療法の特殊性,ホルモン製剤を使用する際の留意点など―
難波 聡
1
A. Namba
1
1埼玉医科大学産科婦人科
pp.411-415
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000822
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女性アスリートの視床下部性無月経に対しては,低エストロゲン状態であることを確認した後,経皮吸収エストラジオール製剤を用いたエストロゲン補充療法を開始する。ジドロゲステロン内服を1~2カ月に1回,競技スケジュールに応じて入れる。月経痛や月経前症候群(PMS)などの月経随伴症状に対しては経口避妊薬(OC)/LEPが有効であり,アスリートには特に連続投与・フレキシブル投与が勧められる。プロゲスチンの特異性を理解して処方製剤を選択するのがよい。
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