ウイメンズヘルス
女性ホルモンとホルモン療法,関節リウマチとのかかわり
布留 守敏
1
1京都大学大学院医学研究科リウマチ性疾患制御学講座特定助教
pp.52-54
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.03.01_0052-0054
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関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は,30歳から50歳代の女性に多く発症する多関節炎を特徴とする全身性炎症性疾患である。関節滑膜病変を主座とするため,関節に疼痛を引き起こし,骨関節破壊による関節変形や機能障害をも引き起こし,身体機能を著しく低下させる。身体機能の低下は精神面や余命にも影響し,また社会的,経済的にも大きな問題となる。RAは複数の遺伝的素因と環境因子の複合により発症する多因子疾患であるが,近年の研究で環境因子がいくつか同定されており,本稿ではその1つである女性ホルモンとホルモン療法について概説する。
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