特集 女性医学Update
ホルモン療法
1.若年女性のホルモン療法
望月 善子
1
Y. Mochizuki
1
1医療法人もちづき女性クリニック
pp.449-455
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000843
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オフィスギネコロジーでは,月経関連愁訴で受診する若年女性は多い。詳細な問診や理学的所見,内分泌検査などによって月経異常の状態を把握する。精神面や環境要因に配慮した上で,治療の適応を判断する。続発性無月経の原因としては減食によるものが最多であり,性ステロイドホルモン療法により消退出血を起こす方法が基本となる。第1度無月経にはHolmstrom療法,第2度無月経にはKaufmann療法が一般的である。月経困難症は器質的疾患の除外が重要であり,将来の子宮内膜症発症を予防するためにも積極的にLEPを用いる。若年女性のホルモン療法は,生涯にわたる女性のヘルスケアを念頭に置いて,妊孕性や骨量低下などにも注意する。
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