症例
巨大卵巣腫瘍を契機に発見された早期虫垂癌の1例と大腸癌卵巣転移の1例
富家 真理
1
,
森山 明宏
1
,
立山 彩子
1
,
小笹 勝巳
1
,
田中 博子
1
,
久保田 哲
1
M. Tomiie
1
,
A. Moriyama
1
,
A. Tateyama
1
,
K. Kozasa
1
,
H. Tanaka
1
,
S. Kubota
1
1大阪府済生会中津病院産婦人科
pp.333-337
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000799
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症例1は腹部の巨大腫瘤と右腸骨窩の囊胞を指摘され,PET-CTにて巨大腫瘤の淡い集積と回盲部から虫垂にかけて強い集積を認めた。虫垂および両側付属器摘出を行い,早期虫垂癌と左卵巣の粘液性囊胞腺腫を認めた。症例2は多発肺・肝転移,腹部の巨大腫瘤と盲腸から上行結腸の壁肥厚を指摘され,PET-CTでは肺・肝,巨大腫瘤と回盲部腫瘤に強い集積を認めた。回腸-横行結腸バイパス術と子宮両側付属器摘出を行い,大腸癌の卵巣転移を認めた。卵巣腫瘍を認めた際には転移性卵巣腫瘍の可能性を疑い,消化管の精査や全身の画像検索が必要である。
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