特集 卵巣がん征圧へのマイルストーン
企画者のことば
高橋 一彰
1
,
岡本 愛光
1
K. Takahashi
1
,
A. Okamoto
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科学講座
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000782
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がんの本態はゲノム・エピゲノム異常にあり,細胞学的および臨床的悪性度や治療の有効性などの臨床的に重要ながんの個性を規定していると考えられる。これらの体細胞遺伝子構造・発現異常や,生殖細胞系列のバリアントは,がんの予防・診断治療法開発の標的あるいは重要な基礎的情報になることが多く,がんの克服を目指すには必須の解析項目である。近年,婦人科がんの領域でも,がん細胞におけるがん遺伝子の活性化変異・がん抑制遺伝子の不活性化変異を利用した分子標的治療法が開発されている。
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