特集 卵巣癌の手術up to date
企画者のことば
寺内 文敏
1
,
岡本 愛光
2
F. Terauchi
1
,
A. Okamoto
2
1東京医科大学(教授)
2東京慈恵会医科大学(教授)
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000422
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卵巣癌手術の目標は最大限の腫瘍減量maximum debulkingを行うことである。進行卵巣癌症例の標準治療は,初回手術(PDS)を行った後に化学療法を行うことである。PDSに対して術前化学療法(NAC)後にinterval debulking surgery(IDS)を行うNAC-IDSを比較したJCOG0602試験の予後に関する結果も待たれるが,NAC-IDSはPDSに比較し,低侵襲性で完全手術完遂率が高く,ASCO,SGOのExpert Panelからも周術期高リスク症例や残存腫瘍径が1cm未満にできないと予想される症例にはNAC-IDSが勧められている。
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