特集 がんサバイバーにおける女性医学―産婦人科医にできること
企画者のことば
永田 知映
1
,
岡本 愛光
1
Chie Nagata
1
,
Aikou Okamoto
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003202
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近年のがん治療の飛躍的な向上,がん患者の生命予後の改善とともに,妊孕性温存やがん治療後の妊娠・出産などのがん生殖の重要性は広く認識されるようになった。一方で,がんサバイバーにおける女性医学や性と生殖に関する健康のそのほかの側面については,十分に認知されているとは言えないのではないだろうか。Sexual and Reproductive Health and Rights(SRHR)がすべての人々に享受されるべき権利であることを考えると,国民の2人に1人が罹患するとされるがんの治療後においても,その特性を踏まえた適切な医療・ケアが開発・提供されるべきである。
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