特集 産婦人科医が身につけておくべき遺伝カウンセリング
5.不育症と遺伝カウンセリング
内田 明花
1
,
小澤 伸晃
2
,
丸山 哲夫
1
S. Uchida
1
,
N. Ozawa
2
,
T. Maruyama
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科
2国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター妊娠免疫科/産科
pp.157-162
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000758
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不育症の診療において,流産の原因が受精卵の染色体異常によるものかを確認するための流産絨毛組織染色体検査や,夫婦の均衡型染色体構造異常の有無を調べるための夫婦染色体検査を行う機会はしばしば発生する。検査の意義や結果として予想されること,均衡型転座保因者への対応,着床前診断の選択肢などに関して,医療者側が確かな知識のもと適切な遺伝カウンセリングを行い,不育症カップルへの心理的支援を図ることが重要である。
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