特集 生殖医療のファーストライン・セカンドライン―診療ストラテジーと方針変更のタイミング―
不妊症
1.一般不妊治療
辰巳 賢一
1
K. Tatsumi
1
1梅ヶ丘産婦人科(院長)
pp.825-829
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000513
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不妊治療を目的として来院した患者に対しては,まず検査により不妊原因を調べ,それに対する治療が行われる。一方,不妊治療には原因に対する治療とは別に,原因をバイパスすることにより妊娠しようとする治療もあり,これが人工授精,および体外受精などの生殖補助医療である。これらの不妊治療をどのように選択し,より負担の少ない方法で,しかも最終的な妊娠率を落とすことなく妊娠に結びつけるかが不妊治療で最も重要なことである。本稿では,一般不妊治療から生殖補助医療へのステップアップの考え方と実際を中心に不妊治療の流れを解説した。
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