症例
子宮頸癌に対するCCRT導入直後に卵管膿瘍および口腔内常在菌による菌血症をきたした1例
長船 綾子
1
,
小林 祐子
1
,
茂木 一将
1
,
犬飼 加奈
1
,
青木 智英子
1
,
松井 純子
1
,
梅津 朋和
1
,
山本 真一
1
A. Osafune
1
,
Y. Kobayashi
1
,
K. Mogi
1
,
K. Inukai
1
,
C. Aoki
1
,
J. Matsui
1
,
T. Umezu
1
,
S. Yamamoto
1
1医療法人豊田会刈谷豊田総合病院産婦人科
pp.691-695
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000472
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2012(平成24)年度にがん治療時の口腔機能管理が保険導入された。2016(平成28)年度には緩和ケアを実施している患者にも対象が拡大され,悪性腫瘍治療において重要な管理となっている。今回われわれは子宮頸癌患者に対する同時化学放射線治療(CCRT)施行中に卵管膿瘍を発症し,血液培養にて口腔内常在菌を検出した1例を経験した。周術期だけでなく,CCRT施行中の感染症は放射線治療の中断や,好中球減少時には感染が重篤化する恐れもあるため,婦人科疾患においても口腔機能管理は重要な管理であると考えられた。
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