特集 エキスパートの内視鏡手術―コツとピットフォールⅡ
4.子宮腺筋症:腺筋症摘出術
田畑 知沙
1
,
藤原 敏博
1
C. Tabata
1
,
T. Fujiwara
1
1山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター
pp.377-384
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000396
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子宮腺筋症に対する根治療法は,子宮全摘出術である。一方,子宮腺筋症は流産と着床障害に関連するといわれており,妊娠高齢化により腺筋症合併不妊症は増加しているにもかかわらず,妊孕性温存の場合の治療方針や手術術式は未確立である。妊孕性改善に加え,術後の妊娠・出産という機能温存・改善を目的とする場合,まずは手術適応を十分検討した上で,腺筋症病巣の十分な摘出と,残存筋層の再建形成による子宮筋菲薄化予防に留意した術式が必要である。
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