今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する
月経異常・不妊
子宮腺筋症
北原 慈和
1
,
岩瀬 明
1
1群馬大学医学部附属病院産科婦人科
pp.346-350
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210273
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●子宮腺筋症は,エストロゲン依存性疾患である.そのため,生殖可能年齢にある女性では,何らかの治療を行わないと子宮腺筋症の病変は増悪の一途を辿る.
●子宮腺筋症における主な症状は,①月経困難症,②過多月経・過長月経などの月経異常,③不妊症,などである.薬物療法を行う際は,どの症状をターゲットとするかを患者と相談をしながら決定することが重要である.
●子宮腺筋症の好発年齢は,30歳台後半からとされている.しかし,若年性囊胞性腺筋症という稀な疾患もあるため,注意を要する.
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