臨床経験
UAE治療の実際
澤田 健二郎
1
,
石田 享相
1
,
香林 正樹
1
,
東原 大樹
2
,
大須賀 慶悟
2
,
富山 憲幸
2
,
木村 正
1
K. Sawada
1
,
K. Ishida
1
,
M. Kobayashi
1
,
H. Higashihara
2
,
K. Osuga
2
,
null N.Tomiyama
2
,
T. Kimura
1
1大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学教室
2同 放射線医学教室
pp.211-218
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000349
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子宮動脈塞栓術(UAE)は症候性子宮筋腫に対して,海外では低侵襲で安全な治療法としての地位が確立されている。その手技,安全性,治療成績についてはLevel Aのevidenceである。治療効果はおおよそ,サイズの縮小率:50~60%,症状改善率:80~90%,患者満足度:80~90%である。副作用としてそれぞれ数%程度の頻度で卵巣機能不全,筋腫分娩,感染が挙げられる。再増大などにより約15%の症例で再治療が必要であり,根治術ではないことに留意する。塞栓物質として,エンボスフィア®が2014年1月に保険適用となっており,今後わが国でも徐々に症例が蓄積していくものと考えられる。
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