特集 婦人科がんの予防update
1. 生活習慣(食事・運動など)と婦人科がんの発がんの関連について
島津 太一
1
,
津金 昌一郎
1
1国立がん研究センター社会と健康研究センター
pp.1645-1649
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000222
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ある要因が,確実なリスク・予防要因とされるには,動物実験やメカニズムに関する研究からの知見に加えて,複数の疫学研究で一致した関連性が認められる必要があり,国際的な評価,日本人におけるリスク・予防要因の評価が行われている。国際的な評価において,生活習慣関連要因で確実,あるいはほぼ確実にリスク・予防要因と評価されているものは,卵巣がんリスク増加についての喫煙,高身長,肥満,子宮体がんのリスク増加についての肥満,食事の糖負荷,子宮頸がんについての喫煙である。一方,子宮体がんリスクを下げるものとしては運動,コーヒー飲用が示されている。
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