特集 子宮頸がんの包括的戦略―ワクチン・検診・診断から最新治療まで―
I.発がんメカニズムと予防・検診
1.子宮頸がんの発がんメカニズム
柊元 巌
1
1国立感染症研究所病原体ゲノム解析研究センター
キーワード:
HPV
,
ゲノム解析
,
APOBEC3
Keyword:
HPV
,
ゲノム解析
,
APOBEC3
pp.1181-1185
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000433
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要旨
高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が,ほぼすべての子宮頸がんの原因である.HPVがん蛋白質E6/E7の働きにより正常な増殖制御を外れた不死化細胞が生じ,さらに遺伝子変異や染色体異常が蓄積することで浸潤がんが生み出される.近年のゲノム解析の進展により,子宮頸がんの発生にかかわる宿主・ウイルス遺伝子変異とHPVゲノム組み込みの詳細が明らかになりつつある.
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