特集 将来に備えて胎児環境を整える─ DOHaD を学ぼう─
DOHaDの臨床(婦人科疾患):子宮内膜症とプログラミング,DOHaD
小林 浩
1
1奈良県立医科大学産婦人科
pp.1019-1025
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000091
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子宮内膜症のgenetic およびepigenetic な異常を解説する。子宮内膜症の疾患感受性遺伝子の全貌を解明できれば,多様な病態を分子レベルで説明することが可能となり,疾患の発症リスクの予測,分子診断や予後の予測,治療効果や副作用の予測,新薬の開発など,「テーラーメイド医療」につながる。次に,遺伝子データベースを利用したインプリンティング遺伝子座の解析から,子宮内膜症の新しい発生仮説として「胎児期子宮内膜症発生説」を提唱した。
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