特集 将来に備えて胎児環境を整える─ DOHaD を学ぼう─
今後のDOHaD研究について─母子コホート研究とは何か─
吉田 穂波
1
,
横山 徹爾
2
1神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部
2国立保健医療科学院生涯健康研究部
pp.1027-1033
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000092
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
先制医療,個別医療の流れが加速していく現代,日本におけるエビデンスを蓄積し,今後の実臨床に応用していく上で,母子コホート研究(出生前コホート研究)の役割がますます重要になる。日本のDOHaD 研究の発展のために,世界における母子コホート研究,日本で行われている母子コホート研究,そして今後の課題について解説し,母子保健領域の健康・医療分野における既存データベース事業の拡充・連携,データバンクの統合,保健医療情報のICT(Informationand Communication Technology)化とビッグデータの活用,情報格差の是正,データに基づいた施策提言など今後の方向性を提示する。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.