特集 早産リスクにどう向き合うか─最近の話題─
子宮収縮抑制剤投与方法のこれから─長期投与の立場から─
古川 誠志
1
1杏林大学産婦人科
pp.837-843
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000056
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海外において子宮収縮抑制はステロイドの効果が期待できるまでの短期間に限るのが一般である。一方,日本では長期入院が可能な保険制度と新生児専門医・専門施設の不足という事情もあり,薬剤による長期間にわたる子宮収縮抑制が行われてきた。今後も新薬剤の早期保険収載は期待できず,新生児管理を取り巻く医療事情も劇的に変わることはないため,現行の長期管理は続けざるを得ない。長期間にわたる子宮収縮抑制を行うにあたっては治療の限界やメリットを念頭に置き,副作用に対して細心の注意を計りながら使用する必要がある。
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