診療
発育性股関節形成不全の早期診断と早期治療
中村 幸之
1
1福岡市立こども病院整形・脊椎外科
pp.338-345
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003831
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発育性股関節形成不全(DDH)は早期に診断し治療を開始できれば装具など低侵襲での整復が期待できるが,診断が遅れるほど牽引治療や手術を要する可能性が高まる.本稿では,DDHの疫学と成因,健診の役割を整理し,発生率が低下した一方で遅診断例が残る現状を概説する.全国調査で示された遅診断例(15%)とリスク因子に基づく二次検診への紹介推奨5項目を紹介する.福岡市の1か月児健診導入後,当院における二次検診の3か月未満受診例は22.5%から29.2%へ増加した.治療は月齢に応じてRB装具,牽引+徒手整復,観血的整復・骨切りを選択する.推奨5項目の活用が早期診断に寄与すると考えられる.

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