社会小児科学
不登校:小児科医はなにができるか――内的・外的要因を理解し「死」を防ぐ医療
加藤 善一郎
1,2
1岐阜大学大学院医学系研究科小児科学
2岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科構造医学
pp.347-353
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003832
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不登校は生命にかかわる「社会的瀕死状態」であり,小児科医は子どもの代弁者として医学的・社会的支援を行うことができる.内的要因として起立性調節障害などの背後にある知的アンバランスや発達特性を把握し,外的要因である学校での過剰な管理への環境調整が不可欠である.具体的実践として,地域単位の教育医療連携や,信頼構築を優先する外来での「ABCアプローチ」,感受性に配慮した少量薬物療法などが有効である.根源的な「だいじょうぶ感」を育み,教育システムをユニバーサル・リ・デザインすることで,子どもの成長を支える「子育て支援」としての小児医療の基本が重要である.

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