Japanese
English
特別寄稿
発育性股関節形成不全の早期診断
Early diagnosis of developmental dysplasia of the hip
星野 弘太郎
1
K. Hoshino
1
1山根病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Yamane Hospital, Hamada
キーワード:
developmental dysplasia of the hip
,
early diagnosis
,
health screening
Keyword:
developmental dysplasia of the hip
,
early diagnosis
,
health screening
pp.1237-1244
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_1237
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は じ め に
こども家庭庁のテコ入れによる健康診査(以下,健診)の強化が動き出した.2023年12月28日に発出された全国自治体への事務連絡「1か月児および5歳児健康診査支援事業について」(図1)1)である.この中で1ヵ月児健診において発育性股関節形成不全(DDH)危険因子のチェックが追加された.つまりこれまで3~4ヵ月児健診のみで行われていた,二次検診への推奨項目(開排制限,鼡径・大腿皮膚溝の非対称,家族歴,女児,骨盤位分娩)のチェックが,1ヵ月児健診でも実施されることになった.この健診強化は,乳児股関節脱臼の遅診断例を根絶したいと願っている小児整形外科医にとって,歓喜のシステム改善である.
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