症例
川崎病および小児多系統炎症性症候群との鑑別を要した小児日本紅斑熱の1例
貴夛 大樹
1
,
横山 宏司
1
,
儘田 光和
1
1日本赤十字社和歌山医療センター小児科部
pp.84-87
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003746
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日本紅斑熱は1984年に徳島県で初めて報告されたリケッチア感染症の1種である1).発熱,発疹,刺し口が3徴である.治療の第1選択薬はテトラサイクリン系抗菌薬である2).日本紅斑熱はときに川崎病と鑑別が困難なことがある3).小児多系統炎症性症候群(multisystem inflammatory syndrome in children:MIS-C)はCOVID-19に続発する多臓器にわたる強い炎症を起こす病態である4).本症例は11歳女児で,COVID-19に罹患3か月後に発熱,発疹,下痢,結膜充血などが出現し,MIS-Cを当初疑った.病歴から日本紅斑熱が考えられ,ミノサイクリンにより治療した.ミノサイクリン投与の経過中に日本紅斑熱の再発を疑う皮疹を生じたが,最終的には薬疹と考えられる皮疹であった.

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