症例
β遮断薬治療中の先天性QT延長症候群患児に生じた低血糖の1例
横山 宏司
1
,
貴夛 大樹
1
,
藥王 俊成
1
,
岡元 文香
1
,
前田 啓祐
1
,
宮崎 紗矢香
1
,
坂部 匡彦
1
,
額田 貴之
1
,
深尾 大輔
1
,
杉峰 啓憲
1
,
池田 由香
1
,
儘田 光和
1
1日本赤十字社和歌山医療センター小児科部
pp.274-278
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003805
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先天性QT延長症候群(long QT syndrome:LQTS)患者に対しては,失神や致死性不整脈の予防を目的としてβ遮断薬治療が行われている.一方,β遮断薬投与中の小児では,まれではあるが低血糖をきたすことがあり,食事内容や運動負荷が発症に関与する可能性がある.今回われわれは,先天性LQTSに対してβ遮断薬治療中の幼児が,朝食内容の変化と運動を契機として重篤な低血糖をきたした症例を経験した.本症例は,総摂取カロリーが保たれていても,主食摂取の欠如が低血糖発症に関与し得ることを示唆しており,日常診療における食事および運動指導の重要性を再認識させる症例と考えられた.

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