特集 あらためて見直すDown症候群――適切な管理とサポートで よりよい成人期につなげる
発達と生活のサポート――小児科医ができること・知っておきたいこと
13.言語・コミュニケーション発達の特徴と支援
竹下 盛
1
1大阪医科薬科大学LDセンター
pp.946-952
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003577
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本稿では,Down症児の言語・コミュニケーション発達の特徴とそれらの特徴に応じた支援方法について概説した.Down症児が有する共通の特性として言語理解と言語表出の乖離や構文理解の困難さ,非言語的手段の強みがみられる一方で,個々の発達段階や興味・行動特性には差異も大きい.支援には個々の発達段階に応じた柔軟な対応が求められる.個々に応じた言語・コミュニケーションの支援法の1つにインリアル・アプローチがある.インリアル・アプローチは日々のかかわりの中で相互的なかかわりを通して主体的なコミュニケーションを促進し,将来の社会参加につながる効果的な支援法であると考える.

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