連載 Words, words, words.─研究と言語─質的研究のために・words 8
言語の特徴 Nature of Language
江藤 裕之
1
1東北大学大学院国際文化研究科
pp.228-233
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100774
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今年は「研究と言語」をテーマに書き進めていく予定であることは前回述べた通りである。看護研究のみならず,研究や思索という知的な営みにおいて,言語は切っても切り離すことのできない重要な要素である。もちろん,多くの読者の皆さんにとって,言語は手段であっても,研究の目的や考察の対象ではないだろう。しかし,言語について考えてみることは,無駄なことではないと思う。それは,私たち人間について考えてみることにもつながるからである。
前号では,研究になぜ言語が大切か,研究にはどのように言語がかかわってくるのかという視点から言語の問題を見てきたが,今回は,「言語とは何か」を考えてみたい。題して「言語の特徴」。少々大きなタイトルとなってしまったが,どうかお付き合いいただきたい。
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