特集 あらためて見直すDown症候群――適切な管理とサポートで よりよい成人期につなげる
よくある合併症・念頭におくべき合併症とその管理・予防
12.歯と口の特徴と歯科的管理
小方 清和
1
,
小口 莉代
1
1東京都立小児総合医療センター小児歯科
pp.938-944
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003576
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Down症候群を有する児には,身体的特徴とともに,特有の歯と口の特徴が多くみられる.器質的要素としては永久歯が少ない,かみ合わせが悪い,歯並びが悪い,舌が大きい,などである.機能的要素としては,食べ物が上手に食べられない,丸のみが多い,口唇がいつも開いている,舌が突出している,などである.これらの要素は単独,もしくは合併して,口腔衛生環境に影響し,さらには摂食・嚥下機能や構音にも影響する.今回,Down症候群の歯と口の特徴を成長の段階に応じてまとめ,説明する.

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