[連載] 最近の外国業績より
栄養・代謝・内分泌
日本医科大学小児科学教室
pp.211-214
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003368
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背 景 1型糖尿病は多くが自己免疫性であり,膵β細胞がT細胞に破壊されることにより発症する.インスリン治療は患者にとって大きな負担であり,病態に基づいた根本的な治療が求められてきた.2022年,T細胞上のCD3に対するヒトモノクローナル抗体であるテプリズマブが,8歳以上の1型糖尿病発症前段階(ステージ2)の患者において1型糖尿病の発症を遅らせるとしてアメリカで薬事承認された.一方,1型糖尿病発症後(ステージ3)の患者に対するテプリズマブの有効性に関してはいまだ不明であり,それを明らかにする目的で本研究を行うこととした.
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