最近の外国業績より
栄養・代謝・内分泌
日本医科大学小児科学教室
pp.227-230
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000350
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目的:クラインフェルター症候群(47,XXY)は身体的特徴として精巣機能不全(アンドロゲン欠乏)・高身長,神経認知機能の特徴として言語性学習障害および運動機能・記憶力・遂行機能・注意力の低下,また行動的特徴として内気,自尊心の欠如,不安,抑うつ等が含まれる.これらの要因として小児期早期のアンドロゲン欠乏もしくは第2のX染色体が考えられるが,真相はいまだ不明である.アンドロゲンは男性脳の発達に影響することが知られており,小児期の欠乏は運動機能・認知機能および行動に影響を及ぼしている可能性が高い.そこで本研究ではクラインフェルター症候群の小児に対する低用量アンドロゲン補充(オキサンドロロン)療法の有効性につき検討した.主要評価項目は運動機能,副次評価項目は認知機能および心理社会的機能とした.
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