特集 小児・思春期糖尿病アップデート――診断・治療から生活のサポートまで
Ⅱ 診断・治療と管理
2.1型糖尿病
宇都宮 秀和
1
,
濱田 淳平
1
1愛媛大学大学院医学系研究科分子・機能領域小児科学講座
pp.10-18
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003324
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1型糖尿病は膵臓のβ細胞が破壊されインスリン分泌低下を認める疾患であり,症状は多尿,口渇,体重減少などがある.診断には血糖値,HbA1c,Cペプチドや膵島関連自己抗体の評価が必要であり,治療の中心はインスリン療法である.血糖値の持続的なモニタリングが重要であり,適切なインスリン投与と低血糖などの合併症に注意する必要がある.持続血糖モニター(continuous glucose monitoring:CGM)やインスリンポンプの普及により,インスリン治療の選択肢が増えることで患者の負担軽減や生活にあった治療法の選択が可能になってきている.
Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.