症例
ぶどう膜炎発症を契機に診断に至った環軸関節炎で発症した少関節炎型若年性特発性関節炎の女児例
清水 正樹
1
,
畠野 真帆
1
,
伊良部 仁
1
,
林 祐子
1
,
高瀬 博
2
1東京医科歯科大学病院小児科
2同 眼科
pp.1176-1180
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003220
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ぶどう膜炎は,眼内の毛様体,虹彩,脈絡膜からなるぶどう膜に炎症をきたす疾患の総称であり,重症例では白内障,緑内障,黄斑変性,網膜剥離,視神経萎縮などを合併し,診断および治療の遅れは視力低下,失明の原因となり得る.その病因は感染性と非感染性に大別されるが,小児では感染性はまれであり,非感染性が多くを占める.非感染性ぶどう膜炎は,全身性疾患の一症状として出現することがあり,小児科医も境界領域疾患としてその病因や臨床像についての理解が必要な疾患である.
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