特集 正しく指示する 子どもの栄養・病気のときの食事指導Ⅰ
8.腎疾患急性期
伴 英樹
1,2
,
三浦 健一郎
2
,
佐藤 一美
3
1熊本赤十字病院小児腎臓科
2東京女子医科大学腎臓小児科
3熊本赤十字病院栄養課
pp.1134-1138
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003212
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小児急性腎障害(AKI)の代表疾患である溶連菌感染後急性糸球体腎炎は,一般的には,自然治癒傾向が高く,予後良好な疾患である.ただし,急性期の溢水および高血圧に起因する高血圧性脳症,うっ血性心不全などの予後不良例も存在するため,急性期の管理は慎重を要する.栄養・食事および水分管理が治療の中心となる疾患である.AKIの表現型の多様性や栄養に基づいた研究の不足から,小児AKIの栄養管理は標準化されていないが,近年,海外からは小児AKIの栄養に関する診療ガイドラインが出てきている.今後,わが国からの診療ガイドラインが作成されることを期待する.
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