ケース・スタディ
1 カ月間に及ぶ血液透析を要した急性腎障害の小児例
三浦 健一郎
1
,
金子 直人
1
,
服部 元史
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
キーワード:
溶連菌感染後急性糸球体腎炎 感染後糸球体腎炎 増殖性糸球体腎炎 急性腎障害
Keyword:
溶連菌感染後急性糸球体腎炎 感染後糸球体腎炎 増殖性糸球体腎炎 急性腎障害
pp.1381-1387
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000198
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症例提示 症例:4 歳,女児 主訴:浮腫,両下肢の痛み 既往歴:特記事項なし,過去の検尿異常なし 出生歴:在胎36 週,出生体重2,300 g,一卵性双胎第一子 家族歴:腎疾患者なし 内服歴:特記事項なし アレルギー歴:季節性鼻炎 現病歴:受診までの1〜2 カ月以内に明らかな先行感染エピソードは認めなかった.入院前日に保育園で顔面の浮腫を指摘された.入院当日朝に両下肢痛があったため前医を受診した.体重増加と尿量低下,顔面・四肢の浮腫を認め,肉眼的血尿,蛋白尿,腎機能低下,高カリウム血症を認めたことから緊急入院となった.入院後,乏尿と高カリウム血症が持続したため翌日当科へ紹介転院となった.
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