特集 園医・学校医update
Ⅲ 園医・学校医としてすべきこと・できること
5.感染症流行時・アウトブレイク時の対応
相澤 悠太
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野
pp.542-547
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003049
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子どもたちが集団生活を送る保育所や学校では,感染症に罹患する機会が多い.保育所や学校への感染症の侵入・流行を完全に阻止することは不可能であるが,その流行規模を最小限に留める必要がある.保育所や学校から相談を受けたら,症状別に主要な感染経路を推定し,その感染経路別に感染拡大防止策を立てる.感染症の病原体診断名がある場合には,必要に応じてさらにその特性に合わせた対策を追加する.病院と異なり保育所や学校だからこその独自の対策は少なく,基本的な感染対策が重要である.平時のワクチン接種に関する情報提供や教職員の感染対策も重要である.
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