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乳幼児期のBMI推移が成人期の体格に及ぼす影響についての検討
宮山 千春
1
,
東海林 宏道
1
,
村野 弥生
1,2
,
清水 俊明
1
1順天堂大学小児科
2公益財団法人東京都保険医療公社豊島病院小児科
pp.473-478
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003025
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近年,乳幼児期の体格が成人期の肥満に関連する報告が散見されるが,成人の健診受診者を対象とした国内の研究は少ない.そこで成人36例を対象とし,母子健康手帳を用いて出生時,1歳6か月時,3歳時の身体測定値と成人健診時body mass index(BMI)との関連について検討した.対象者の年齢の中央値は33歳,BMIの中央値は20.1kg/m2であった.成人健診時BMIは出生時BMI,出生時ponderal index,1歳6か月時BMIとの間にそれぞれ関連を認めなかったが,3歳時BMI,3歳時と1歳6か月時のBMI Zスコアの差との間にそれぞれ有意(p<0.05)な正の相関関係を認めた.以上より幼児期の体格変化と成人期の体格に関連性がある可能性が示唆された.
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