特集 細菌だけじゃない クリニックで注意すべき食中毒
8.植物性自然毒(スイセン・ギンナン・イヌサフランなど)
小林 大祐
1
,
佐渡 智光
2
,
浜上 尚也
1
,
和田 啓爾
3
1北海道医療大学薬学部衛生薬学講座
2信州大学医学部小児医学教室
3北海道医療大学副学長
キーワード:
植物性自然毒
,
有毒植物
,
スイセン
,
ギンナン
,
イヌサフラン
Keyword:
植物性自然毒
,
有毒植物
,
スイセン
,
ギンナン
,
イヌサフラン
pp.1278-1283
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002791
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植物性自然毒は,きのこによる食中毒と有毒植物による食中毒が含まれるが,ここ10年の発生件数と月別発生件数をみると,秋に多いきのこによる食中毒と春に多い有毒植物による食中毒で傾向に違いがある.本稿では,有毒植物のうち,発生件数の多い,スイセン,ギンナン,イヌサフラン,バイケイソウ類などを中心に,どのような植物と間違えるのか,原因物質の検出方法などを概説した.誤食が原因のことが多いため,これらの情報を医師に加えて,一般の方に周知し,中毒を予防することが大切である.
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