特集 見直そう・教えよう 子どもの身体診察スキル
Ⅱ よりよく診るためのアプローチ 14.泣いている子どもの診察
児玉 和彦
1
1こだま小児科
キーワード:
ディストラクション
,
子どもの視線
,
意識障害
,
not doing well
,
自閉スペクトラム症
Keyword:
ディストラクション
,
子どもの視線
,
意識障害
,
not doing well
,
自閉スペクトラム症
pp.1164-1169
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002759
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小児患者に慣れていない医師からは「泣いている時にどうすればいいのですか?」という質問が多い.診察前には,「子どもが泣いている」という事実に関連する感情的な側面をまず認識すべきである.落ち着けば問題の半分は解決している.診察中には意識障害を見分けること,泣いていてもとれる所見をとること,意図的で積極的な後回しの診察をすることがポイントである.とくに子どもの視線に注目すると多くのヒントが得られる.診察後には,次にどうするのかという対策を考えるのがよい.基本をおろそかにせず,自分らしい診療を心がける不断の改善がよりよい診療につながる.
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