特集 今日の外科―連携のための最新知識
【各論】
小児の急性腹症
馬場 徳朗
1
,
松藤 凡
2
1聖路加国際病院小児科
2鹿児島大学大学院医歯学総合研究科小児外科学分野
キーワード:
腹膜刺激症状
,
not doing well
Keyword:
腹膜刺激症状
,
not doing well
pp.323-325
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102812
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
腹痛は,救急外来を受診する小児のなかで最も多い主訴の1つである.多くは,内科的疾患によるものであるが,時に手術を要する場合がある.腹痛のなかで,救急手術を念頭に置きながら診療を進める必要のあるものを急性腹症とよぶ.診断のための詳細な検査より手術が優先される.腹痛の診療において,最も重要なことは,急性腹症を見逃さないことである.急性腹症が疑われる児を診た場合は,確定診断に至っていなくとも,「疑わしくは罰する」姿勢で,できるだけ速やかに小児外科専門施設へ紹介すること大切である.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.