特集 小児予防救急――病気やケガを未然に防ぐ仕組みづくり
5.乳幼児突然死症候群(SIDS)の防止
加藤 稲子
1
1金城学院大学看護学部医療関連研究開発部門
キーワード:
SIDS
,
脆弱性
,
外的因子
,
睡眠環境
Keyword:
SIDS
,
脆弱性
,
外的因子
,
睡眠環境
pp.677-682
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002628
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乳幼児突然死症候群(SIDS)の病態としては,脳幹部機能異常などによる覚醒反応低下や遺伝的素因などの内的因子として脆弱性をもつ乳児において,うつ伏せや柔らかい寝具などの環境的な外的因子が加わった時に,睡眠中の無呼吸などから回復できず死に至ることが示唆されている.SIDS発症のリスクを軽減するためには,脆弱性の原因となり得る因子あるいは外的因子となり得る状況をできるだけ回避することが重要である.日本における乳児の睡眠環境の現状を把握し,安全な睡眠環境を考慮していく必要がある.
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