Medical Scope
乳幼児突然死症候群(SIDS)とモニターの貸し出しケア
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.772
発行日 1991年8月25日
Published Date 1991/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900401
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横綱千代の富士関が引退されて,その感動的な記者会見の場面に目頭をあつくしたのは私ひとりではなかったことでしょう。その千代の富士関のかわいいおじょうさんを,表題にある乳幼児突然死症候群(SIDS, Sudden InfantDeath Syndrome)という病気で亡くされたことを記憶している方も多いはずです。マスコミにも大きくとりあげられた,この健康な乳児をおそう突然死は,世界中でいろいろと研究が行なわれているのですが,まだまだ多くのことが未解決のままです。日本でもご存知のように大きな研究班が作られています。
さて,いくら研究に力が集中されても,私たちのまわりではときどきこのSIDSと思われる症例が発生しています。主に乳児期におこるのですが,生後約1週間という産科の施設のなかにいる赤ちゃんにも発生をみることが少なくないのです。行ってみたら死んでいたという場合とか,死の直前の状態だったのを発見したというときなど,内容はいろいろあるようです。
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