特集 プライマリ・ケアにおける0歳児の診療—よくある訴えと診療のコツ
Ⅲ 投薬・健康管理
18.乳幼児突然死症候群(SIDS)
山中 龍宏
1,2,3
1緑園こどもクリニック
2産業技術総合研究所人工知能研究センター
3NPO法人 Safe Kids Japan
キーワード:
infant
,
sudden death
,
SIDS
,
SUDI
,
grief care
Keyword:
infant
,
sudden death
,
SIDS
,
SUDI
,
grief care
pp.1312-1318
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001452
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乳幼児突然死症候群(SIDS)とは,それまで元気であった乳児が突然死亡し,精査しても原因が同定されないものと定義されている.保護者は大きな衝撃を受け,医療従事者は対応に苦慮する場合が多い.プライマリ・ケアの場で,SIDSに遭遇したり,処置をすることはないが,SIDSに関する基本的知識はもっておく必要がある.近年,仰向け寝キャンペーンやSIDSの診断の改訂によりSIDSの死亡数は減少しているが,乳児の不詳の死は増えている.今後は,乳児の突然死を「予期せぬ乳児突然死」(SUDI)としてとらえることが望ましく,また保護者へのグリーフケアを理解しておく必要がある.
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