特集 小児科医に求められるスポーツ医学の知識
2.ジュニアアスリートの低年齢化がもたらすもの
田原 圭太郎
1,2
1多摩総合医療センター整形外科
2公益財団法人日本陸上競技連盟医事委員会
キーワード:
ジュニアアスリート
,
低年齢化
,
スポーツ外傷・障害
,
骨粗鬆症
,
精神的弊害
Keyword:
ジュニアアスリート
,
低年齢化
,
スポーツ外傷・障害
,
骨粗鬆症
,
精神的弊害
pp.1084-1090
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002306
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近年,勝利至上主義の弊害やアスリートの身体的や精神的な健康を守るための議論が行われるようになってきているが,日本における学童期のスポーツにおいて,幼い頃より1つの競技に特化し心身を捧げていることも珍しくはない.ジュニアアスリートの低年齢化がもたらすものは,オーバーユースによる障害などの整形外科的な外傷・障害の増加,食事制限を要するスポーツにおいては相対的摂取エネルギー不足を起因とした骨量増加の障害,精神的な弊害,など多岐にわたる.これらは医療と密接にかかわっていることから,根本的な解決には医学的な啓蒙を継続して行っていく必要があると思われる.
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