原著
不登校を初診時主訴に含む小中学生の患者22名の臨床像と予後
飯野 彰人
1
,
野村 健介
,
久保田 雅也
1島田療育センター 児童精神科
キーワード:
注意欠如・多動症
,
睡眠
,
知能検査
,
小児発達障害-広汎性
,
後向き研究
,
中学生
,
不登校
,
小学生
,
自閉症スペクトラム障害
,
画面を見ている時間
Keyword:
Attention Deficit Disorder with Hyperactivity
,
Intelligence Tests
,
Screen Time
,
Autism Spectrum Disorder
,
Sleep
,
Retrospective Studies
,
Child Development Disorders, Pervasive
,
Phobic Disorders
pp.1841-1845
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022033646
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
不登校を主訴に含む小中学生22例の臨床像と予後を後方視的に調査した。初診時の診断は広汎性発達障害と自閉症スペクトラム障害が多く、児のスクリーンタイムが長かった。半数の家庭で父親の物理的な不在が認められ、習い事の利用機会が乏しかった。医師以外にスクールカウンセラーや心理士、言語や作業訓練士が関与していた。平均通院月数は19.3ヵ月で、50%が薬物療法を行い、59%に出席状況の改善が認められた。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.