特集 一般小児科医のための小児てんかん診療ガイド
5.乳幼児期にみられる自然終息性(良性)のてんかん・けいれん性疾患
久保田 淳
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター小児科
キーワード:
自然終息性(self-limited)てんかん症候群
,
熱性けいれん
,
憤怒けいれん
,
良性てんかん
Keyword:
自然終息性(self-limited)てんかん症候群
,
熱性けいれん
,
憤怒けいれん
,
良性てんかん
pp.974-981
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002277
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乳幼児期にみられるけいれん性疾患としては発熱に伴うものかどうか分けて考える必要がある.発熱に伴うものでは熱性けいれん,そこに関連して熱性けいれんプラス,無熱に伴うものとしては,憤怒けいれん,自然終息性(self-limited)てんかん症候群(自然終息性家族性新生児-乳児てんかん,自然終息性乳児てんかん,genetic epilepsy with febrile seizures plus,乳児ミオクロニーてんかん)が挙げられる.これらはすべて予後良好なけいれん性疾患であり,一般小児科医で診療が可能であるが,診断に迷う症例の場合は小児神経科医への紹介を検討する必要がある.
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